カノニコのオーダージャケットを水洗いクリーニング

クリーニングてっちゃん

2013年05月17日 22:14

今日は、宅配便で送られてきましたカスタム・オーダーの毛100%ジャケットを

当店の水洗いクリーニングできれい!にすっきり!爽快!にしていきたいと思います。

おかげさまで最近では、遠方のテーラーさんからもクリーニングの仕事が来るようになりまして、

大変!ありがたく感じているところです。

ブログやホームページの効果がここに来て、ようやく実を結んできている所のように感じています。

でもまあ~それにしてもブログの更新が大分。。。おろそかになっておりますが・・・・・・

仕事の忙しさを理由にしてサボり””サボり””になってしまって、

ん~反省。。。。。。。。。

話をカノニコのジャケットに戻しまして、

今回送られてきましたカノニコのジャケットは、スーパー110’Sのファインウールを使用した毛100%のジャケットになります。

特に目立った汚れやシミは有りませんが、

「水洗いクリーニングで!」と言う事で、当店のメンテナンスコースの特殊水洗いクリーニングで

しっかり!丁寧に!お手入れのクリーニングをしていきたいと思います。

ただ1点!お客様から要望が!

「衿ラペルに張りを持たせて欲しい!」と言う事なので、衿ラペルに張りを持たせるようにメンテナンス・クリーニングしていきますね。

まずは、いつものようにカルテの作成から行ないます。

前丈、肩幅、袖丈、下袖丈、着丈、中胴半寸と各部の寸法を測っていきます。

そして次に、型崩れ防止の為に仕付け糸を打っていきます。

胸ダーツ、脇ダーツ、胸ポケット、腰ポケット、垂れ綿、肩パット、と

シルエットが水洗いクリーニングによって崩れないように意識しながら打っていきます。

カノニコの生地を傷つけないように、やさしく、やさしく打っていきます。

何も知らない人が慌てて打つと、生地を針で傷つけてしまうので、真似しないようにしましょうね。

準備ができましたら、まずはシミ抜きなどの前処理から行ないます。

部分的に汚れている箇所を前もってシミ抜き処理をしておきます。

今回は、本当に特に皮脂などの油汚れなどがありませんので、

そのまま水洗いクリーニングを行ないます。

水を通しやすいネットにカノニコの生地を使用した毛100%ジャケットを入れまして、

特別製の洗剤を使用して、手洗いで水洗いクリーニングをしていきます。

お客様の大切なジャケットですから!

機械任せなどにはできませんので、私の手で!やさしく、やさしく水洗いクリーニングをしていきます。

洗浄とすすぎが終わりましたらトリートメント加工をおこないます。

そして、やさしく脱水をしてビッグハンガーに掛けて乾燥をさせます。

このまだたっぷり濡れた状態で、お客様からご要望のあった衿ラペルに張りを持たせるために、

特性のサイジング(透明な仕上げ用糊)剤をスプレーに作りまして、

ラペルの部分に吹き付けていきます。

水洗いクリーニングを終えたばかりのカノニコ生地の毛100%ジャケットは、こんな感じになっています。


シルエットと寸法の修正をしていませんので、

かなりよれよれっとした感じになっていますが、

ラペルの部分だけ手で修正しましたので、まあ~いい感じになっています。

これで後袖や脇、背中など寸法とシルエットを修正して、自然乾燥をさせておきます。

アイロンプレスは、後日におこないます。

そして、後日乾燥を確認して、まず寸法のチェックから行ないます。

ん!大丈夫ですね!

大きな縮みも無く、スムーズにアイロンプレスが行なえそうです。

まずは、芯地のアイロンプレスからおこないます。

地の目を通して、霧吹きで霧を打ち、コテ布を当てて、電蒸アイロンの熱を伝えるように、

同じ場所に1・2・3・4とゆっくり、じっくり、アイロンでプレスをしていきます。

多くの方は、「アイロン仕上げ」と言うと、軽快にアイロンをシャ~シャ~と動かして、

蒸気をシューシュー出してシワを伸ばしているイメージがあると思いますが、

本当の!本物の!アイロンプレスは、違うんですね~!

やっぱり!アイロンプレスですから!「プレス」!

毛100%の生地に熱を伝えて、生地の形を変形させていくのがアイロンプレスです。

とは言え、間違った方向にアイロンプレスをしては、いけませんので、

真似しない方が身のためです。

地の目を気にして、コツコツ、コツコツ、2時間ちょっとのアイロンプレスを終えますと、

あんなにシワシワで形もよれよれっだったカノニコの毛100%ジャケットが、

こんな感じによみがえりました。


ん~!素晴らしい~ですね~!

何とも言えず、グラマラス!です。


ラペルの返りも自然な感じで、

とってもGOODなジャケットですよね。

よく洗濯屋さんに見かけられますが、

ラペルをベチャ~っと潰しちゃって、ぺっちゃんこのジャケットだったり、

逆にラペルの返りが上手く返らず、

なんだか浮き足だったラペルになっていたりと、

美しくないジャケットやスーツを見たりします。

ラペルの返りは、まさにクリーニング屋さんのセンスが光る!部分です。

当店には美しいラペルロールが体感できるクリーニングがあります。

「オーダーで作った大切なスーツなんだけど、どこか言いクリーニング屋さん無いかな?」とお考えのあなた!

「これイタリアブランドのスーツだから、よく知っているクリーニング屋さんに出したいんだけど?」とお思いのあなた!

是非!一度!お試しください、お待ちしております。

お問合せはメールで→  tetuya6181@po2.across.or.jp

それでは、また・・・・・

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