2013年04月19日
ワイシャツのデラックスクリーニングについての考察
先日、多くのクリーニング店におけるワイシャツのデラックスクリーニングについての質問がありましたので、
今回、ワイシャツのデラックスクリーニングについて考えてみましょう。
先日こんな質問がありまして、
何でも1回しか着用していないバルバ(BARBA)のシャツを何処のクリーニング店かはわかりませんが、
手仕上げのデラックスコースを選択してクリーニングに出したそうです。
バルバ(BARBA)と言えば、まあ~大体¥2万5千円前後くらいのお値段はする、高級な部類のシャツになります。
そんな大切なバルバ(BARBA)シャツを傷めてはいけないと思ったのでしょう、
お客様は、どこぞのクリーニング店のデラックスコースにお願いしたのですが、
残念な事に。。。。。。。。泣。。。。。
肩周りにシワがひどく付いていて、
ボタンを留めると胸に横方向に変なシワができてしまうほどパッツン、パッツンに縮んでしまったそうで、
しかも、袖口には変なシミまで付いてきてしまったそうで。。。。。。。。
あ~泣。。。。。。。。。。
お客様から「どのクリーニング店でもこのような状態になってしまうですか?」と当店に問い合わせがありまして、
まあ~よほど頭にきているのでしょうね~
そりゃ~無理もありませんよね。
1回しか着用していないバルバ(BARBA)のシャツをダメにされてしまったのですから。。。。。。
では?どうして?この、どこぞのクリーニング店は、どのようなデラックスコースのクリーニングをしたのでしょうか?
ちょっと?考えてみましょう。
今回、このクリーニング店では、ワイシャツのデラックスコースと言う事でクリーニングをしたのですが、
バルバ(BARBA)のシャツがダメになってしまった事として考えられる事は、
まず第一に、洗浄方法が一般のワイシャツと同じ工程で水洗いクリーニングされたと考えられます。
多くのクリーニング店では、ワイシャツは1万円しない物だと思って洗浄していますし、
ワイシャツは、どんな洗い方をしても縮んだり、傷んだりしなように作られいると思ってクリーニングしています。
もう10年以上前になりますか、形状記憶シャツが出始めたころに、
「ワイシャツを40度で洗うようにしましょう!」でないと形状記憶が取れてしまいますよ!と注意喚起されたことがありましたが、
そんな流れもいつしかなくなり、
どうかな?~今では、洗浄温度は50度前後で洗浄するのが、
クリーニング屋さんでは一般的になっているかな?と思います。
中には60度以上で洗っている所もあったりして・・・・・(高温になるほど汚れ落ちが良くなります)
今回のバルバ(BARBA)のシャツのように2万円を超える多くのブランドのシャツは、
絹のブラウスや、化繊のデリケートなブラウスを洗うのと同じように考えないといけません!
みなさん?どうですか?
絹のブラウスやアセテートやレーヨンのブラウスを50度前後のお湯でバシャ!バシャ!洗いますか?
素人目に考えても、とてもじゃないけど洗いませんよね!
ダメになるのが、頭に浮かんできますよね!
そりゃ!縮みます!
そして次に、多くのクリーニング店では(これは大手のクリーニング店といった方がいいかもしれませんが)
手仕上げコースと歌っていても、実の所、初めに機械で仕上げをしておいて、次に手でアイロン仕上げをする!
それが手仕上げコースだ!と歌っているクリーニング屋さんも中にはありますので、
今回のクリーニング屋さんは、おそらくそのような方法でアイロン仕上げをしたのかと思います。
見た目がワイシャツだからと言って、2・3千円のワイシャツと同じように思ってクリーニングしてしまうと、
今回のように痛い目をみる事になってしまうのです。
おい!おい!さっきから見ていれば、クリーニング店の悪口ばかりじゃないか!と声が聞こえてきそうですので、
では!2万円を超えるようなシャツをどのようにクリーニングしたらよいか!を、
当店のシャツのデラックス・メンテナンスコースを例にしてお話ししましょう!
当店のシャツのデラックス・メンテナンスクリーニングでは、
まず、通常のワイシャツとは一緒に洗いません!
たとえ1枚でも、全く別の工程でクリーニングをしていきます。
これは、最も重要なことでして、ケチったり、面倒くさがったりせず、通常のワイシャツとは別にクリーニングをする!
これが一番肝心!な事なんですね。
そして、デラックス・メンテナンスコースのシャツを洗う場合、漂白剤は使用しません!
「え~!それじゃ!黄ばみなどきれいにならない!じゃないですか!」って声が聞こえてきそうですけど、
ちょっと考えてみてください。
2万以上のシャツをそんな何日も何日も繰り返し着用する?と思います?
しませんよね~!
せいぜい1日着用するのがいいところです。
そんな~小汚くなっていませんから。
それに、漂白剤を使用すると、ストライプなどの色、柄の艶が無くなってしまうんですね。
これは、汚れが残っているいるよりも、正直、かなりショック!な事でして、
シャツの色、柄の艶は、新品のまま残せるのが一番だと思います。
しかし、それなりには汚れていますので、
当店では、酵素を利用して汚れを浮かせるようにしています。
洗浄温度を35度前後にして、やさしく、やさしく、ゆりかごを揺らすように、
酵素だけで10分ほど洗浄します。
その後、中性洗剤を使用して、ゆりかごを揺らすように7~10分ほど洗浄します。
そして、1回すすぎをして、薄くトリートメントをします。
糊付けはしません!
希望があれば、後ほど衿とカフの部分だけを糊付けします。
そして、やさしく脱水をして、ハンガーに掛けた状態で乾燥をさせます。
機械でジュワー!!なんて手荒な真似はしません。
クリーニング屋さんでは、濡れた状態で機械プレスをするのが常識になっていますが、
濡れた状態で高温プレスをすると、一発!で生地が焼けを起こしますから、
通常の100円、200円のクリーニングコースならいざしらず、
それなりにお金をいただくデラックスコースでは、絶対しない事!をお勧めいたします。
ハンガー乾燥で乾燥しましたら電蒸アイロンを使用してアイロンプレスを行ないます。
当店のデラックスコースのアイロンプレスでは、
肩や袖に線が入らないようにアイロンプレスを行なっています。
さらにメンテナンスコースでは、立体的なシルエットになるようにアイロンプレスを施します。
見本といってはなんですが、170番手の2万円以上するワイシャツを仕上げるとこんな感じになります。

ちょっと暗いですけど、
綿の高番手特有のとろっ!とした感や艶!がいい感じで出ています。
高番手になればなるほど!
また、高額になればなるほど!
ワイシャツのクリーニングには差が出ますので!
是非!袖に腕を通した時の「おおっ~!」「何とも気持ちのいい!」の感じを味わっていただきたい!
静岡県でちょっと遠いですけど
あなたの大切な衣類を安心してお任せできるクリーニングが当店にはあります。
是非!お試しください!お待ちしております。
お問合せはメールで→ tetuya6181@po2.across.or.jp
それでは、また・・・・・
今回、ワイシャツのデラックスクリーニングについて考えてみましょう。
先日こんな質問がありまして、
何でも1回しか着用していないバルバ(BARBA)のシャツを何処のクリーニング店かはわかりませんが、
手仕上げのデラックスコースを選択してクリーニングに出したそうです。
バルバ(BARBA)と言えば、まあ~大体¥2万5千円前後くらいのお値段はする、高級な部類のシャツになります。
そんな大切なバルバ(BARBA)シャツを傷めてはいけないと思ったのでしょう、
お客様は、どこぞのクリーニング店のデラックスコースにお願いしたのですが、
残念な事に。。。。。。。。泣。。。。。
肩周りにシワがひどく付いていて、
ボタンを留めると胸に横方向に変なシワができてしまうほどパッツン、パッツンに縮んでしまったそうで、
しかも、袖口には変なシミまで付いてきてしまったそうで。。。。。。。。
あ~泣。。。。。。。。。。
お客様から「どのクリーニング店でもこのような状態になってしまうですか?」と当店に問い合わせがありまして、
まあ~よほど頭にきているのでしょうね~
そりゃ~無理もありませんよね。
1回しか着用していないバルバ(BARBA)のシャツをダメにされてしまったのですから。。。。。。
では?どうして?この、どこぞのクリーニング店は、どのようなデラックスコースのクリーニングをしたのでしょうか?
ちょっと?考えてみましょう。
今回、このクリーニング店では、ワイシャツのデラックスコースと言う事でクリーニングをしたのですが、
バルバ(BARBA)のシャツがダメになってしまった事として考えられる事は、
まず第一に、洗浄方法が一般のワイシャツと同じ工程で水洗いクリーニングされたと考えられます。
多くのクリーニング店では、ワイシャツは1万円しない物だと思って洗浄していますし、
ワイシャツは、どんな洗い方をしても縮んだり、傷んだりしなように作られいると思ってクリーニングしています。
もう10年以上前になりますか、形状記憶シャツが出始めたころに、
「ワイシャツを40度で洗うようにしましょう!」でないと形状記憶が取れてしまいますよ!と注意喚起されたことがありましたが、
そんな流れもいつしかなくなり、
どうかな?~今では、洗浄温度は50度前後で洗浄するのが、
クリーニング屋さんでは一般的になっているかな?と思います。
中には60度以上で洗っている所もあったりして・・・・・(高温になるほど汚れ落ちが良くなります)
今回のバルバ(BARBA)のシャツのように2万円を超える多くのブランドのシャツは、
絹のブラウスや、化繊のデリケートなブラウスを洗うのと同じように考えないといけません!
みなさん?どうですか?
絹のブラウスやアセテートやレーヨンのブラウスを50度前後のお湯でバシャ!バシャ!洗いますか?
素人目に考えても、とてもじゃないけど洗いませんよね!
ダメになるのが、頭に浮かんできますよね!
そりゃ!縮みます!
そして次に、多くのクリーニング店では(これは大手のクリーニング店といった方がいいかもしれませんが)
手仕上げコースと歌っていても、実の所、初めに機械で仕上げをしておいて、次に手でアイロン仕上げをする!
それが手仕上げコースだ!と歌っているクリーニング屋さんも中にはありますので、
今回のクリーニング屋さんは、おそらくそのような方法でアイロン仕上げをしたのかと思います。
見た目がワイシャツだからと言って、2・3千円のワイシャツと同じように思ってクリーニングしてしまうと、
今回のように痛い目をみる事になってしまうのです。
おい!おい!さっきから見ていれば、クリーニング店の悪口ばかりじゃないか!と声が聞こえてきそうですので、
では!2万円を超えるようなシャツをどのようにクリーニングしたらよいか!を、
当店のシャツのデラックス・メンテナンスコースを例にしてお話ししましょう!
当店のシャツのデラックス・メンテナンスクリーニングでは、
まず、通常のワイシャツとは一緒に洗いません!
たとえ1枚でも、全く別の工程でクリーニングをしていきます。
これは、最も重要なことでして、ケチったり、面倒くさがったりせず、通常のワイシャツとは別にクリーニングをする!
これが一番肝心!な事なんですね。
そして、デラックス・メンテナンスコースのシャツを洗う場合、漂白剤は使用しません!
「え~!それじゃ!黄ばみなどきれいにならない!じゃないですか!」って声が聞こえてきそうですけど、
ちょっと考えてみてください。
2万以上のシャツをそんな何日も何日も繰り返し着用する?と思います?
しませんよね~!
せいぜい1日着用するのがいいところです。
そんな~小汚くなっていませんから。
それに、漂白剤を使用すると、ストライプなどの色、柄の艶が無くなってしまうんですね。
これは、汚れが残っているいるよりも、正直、かなりショック!な事でして、
シャツの色、柄の艶は、新品のまま残せるのが一番だと思います。
しかし、それなりには汚れていますので、
当店では、酵素を利用して汚れを浮かせるようにしています。
洗浄温度を35度前後にして、やさしく、やさしく、ゆりかごを揺らすように、
酵素だけで10分ほど洗浄します。
その後、中性洗剤を使用して、ゆりかごを揺らすように7~10分ほど洗浄します。
そして、1回すすぎをして、薄くトリートメントをします。
糊付けはしません!
希望があれば、後ほど衿とカフの部分だけを糊付けします。
そして、やさしく脱水をして、ハンガーに掛けた状態で乾燥をさせます。
機械でジュワー!!なんて手荒な真似はしません。
クリーニング屋さんでは、濡れた状態で機械プレスをするのが常識になっていますが、
濡れた状態で高温プレスをすると、一発!で生地が焼けを起こしますから、
通常の100円、200円のクリーニングコースならいざしらず、
それなりにお金をいただくデラックスコースでは、絶対しない事!をお勧めいたします。
ハンガー乾燥で乾燥しましたら電蒸アイロンを使用してアイロンプレスを行ないます。
当店のデラックスコースのアイロンプレスでは、
肩や袖に線が入らないようにアイロンプレスを行なっています。
さらにメンテナンスコースでは、立体的なシルエットになるようにアイロンプレスを施します。
見本といってはなんですが、170番手の2万円以上するワイシャツを仕上げるとこんな感じになります。

ちょっと暗いですけど、
綿の高番手特有のとろっ!とした感や艶!がいい感じで出ています。
高番手になればなるほど!
また、高額になればなるほど!
ワイシャツのクリーニングには差が出ますので!
是非!袖に腕を通した時の「おおっ~!」「何とも気持ちのいい!」の感じを味わっていただきたい!
静岡県でちょっと遠いですけど
あなたの大切な衣類を安心してお任せできるクリーニングが当店にはあります。
是非!お試しください!お待ちしております。
お問合せはメールで→ tetuya6181@po2.across.or.jp
それでは、また・・・・・
Posted by クリーニングてっちゃん at 23:34│Comments(0)
│メンテナンス・クリーニング
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